子供たちの間で、ルアー釣りやフライ釣りが流行りはじめたのは、わたしが中学生の頃だから、
昭和
43年、44年ごろだったと思う。

それまで、瀬ウキと毛ばりで渓流釣りはしたことがあったが、見たこともないルアーやクローズドフェイスの
リール、ピストルグリップの竿は、まるで新しい世界のもののような感じで、当時の最先端だった。
中学生の頃は、外国製の釣具はとても高価で、国産のものしか買えなかったし、なかなか遠方の釣り場にも
行けなかった。

高校になって初めて、アルバイトをして、外国製のリールとロッド、ルアーを買った。
ガルシアコノロン5スター 2132、あとでミッチェル 408 も買った。高校生にとって、とにかく高かった。
ガルシアロッドは、後年折れてしまったが、ミッチェル 408 は
15年以上使って、いまではリタイアさせてある。

 

ルアー初心者で一番いい思い出は、奥多摩の日原川の中流といっても、沢みたいな細い流れでメップス・アグリアTWにキルウェルのストリーマーを付けて投げた第一投で、25cmぐらいのヤマメが釣れた事だった。 この組み合わせは、メーカー(TIEMCO?)のカタログで紹介してあったもので、今考えると、フランス製ルアーにニュージーランド製のフライを付けた組み合わせが面白かった。いまでは、キルウェル社製品は日本では見かけないが、母国ニュージーランドでは、大手メーカーとしてロッドやリールをはじめさまざまな商品がショップに並んでいて懐かしい思いがする。

 

なんとなく、昔釣れたブランドを贔屓にするのは、信頼以上に、なにかのノスタルジーなのかもしれない。

 

そんな思いで、懐かしい釣具を集めている。

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Fishing Memorabilia 2
ルアーとの出会い